本会の大先達である片岡市龍師の言によれば、以白会は「表装を思考する場」であると規定されます。
言い換えれば、表装の歴史的・慣習的な約束事を一度解体して、自由な発想で新しい表装表現を考える場であるということです。
より具体的には、
居住空間の変化に対応して表装表現も変化するべきこと。
象徴的な額縁的空間である床の間から掛軸表装を解放して、床面から天上まで区切りのない大壁へ対応させること。
芸術表現の変化に対応して表装表現も変化するべきこと。
古典的な日本画・書跡以外の芸術作品に積極的に対応すること。
例えば、厚塗りの日本画、油絵、アクリル画、各種版画等、様々な表現の現代アートに掛軸表装を対応進化させること。